【長等山 三井寺（園城寺） / ながらさん みいでら（おんじょうじ）】

創建は686年、大友与多王が荘園城邑を寄進し堂宇を建立したのが始まり。大友家の氏寺となったが後に衰退、貞観元（859）年に智証大師円珍が天台別院として伽藍を再興した。境内で威容を放つ金堂は国宝、金堂前の鐘楼は近江八景の一つとして名高い「三井の晩鐘」で日本三名鐘に数えられている。観音堂は境内の南端、琵琶湖が一望できる高台に建ち、御本尊は円珍が香木に刻んだとされる「如意輪観世音菩薩」で、国の重要文化財に指定されている。