【新那智山 今熊野観音寺 / しんなちさん いまくまのかんのんじ】

天長年間（824〜834年）に弘法大師が開基したと伝わる。後白河法皇が頭痛に苦しんだ際、御本尊の観音様の霊力により平癒したという霊験記があり、頭痛治癒・知恵授けのご利益をもたらす「頭の観音様」として知られている。新那智山の山号は、熊野信仰に熱心だった後白河法皇が山麓に新熊野神社を造り、この寺を本地仏とした事からそう呼ばれるようになった。平安時代創建の石塔や藤原三代の供養塔がある他、清少納言が晩年に過ごした地としても知られる。