四国八十八ヶ所霊場の第三十七番札所。天平年間、聖武天皇の勅願で行基が開基。弘仁年間に弘法大師がさらに五社五ヶ寺を建立、四国霊場札所に定め、一の宮に本地仏の不動明王、二の宮には観世音菩薩、中の宮には阿弥陀如来、四の宮には薬師如来、森の宮には地蔵菩薩をそれぞれ安置した。大師にまつわる「七不思議」の伝説が伝わる。

※三度栗…大師の霊力で7回花を咲かせ、3回実るようになった栗の木で、今もこの木が境内に残る

※筆草…大師が使い古した筆を植えたところ、筆にそっくりな草が生えたといわれる

※桜貝…磯の貝が桜の花びらになったといわれる

※口無し蛭…大師が娘の血を吸った蛭の口を封じたといわれる

※尻無し貝…人々が怪我をしないように巻き貝の尖った部分を大師が除いたとされる

※子安桜…難産の女性を、大師が桜の木で加持して安産させたといわれる

※戸たてずの庄屋…盗難で困っていた庄屋のために大師が盗難よけの祈念をしたといわれる