四国八十八ヶ所霊場の第七十六番札所。774年に和気道善が創建。智証大師円珍の生誕地として知られており、本尊の薬師如来は智証大師が刻んだもの。また明治期には乃木希典が客殿を仮住まいとしていた時期があり、客殿にはゆかりの品々が展示される。乃木の妻静子が東京から訪ねてきたが希典は会おうとせず、そのため静子は松の木の下でたたずんでいたとされ、その時の松が「乃木将軍妻返しの松」と名付けられた。また、この寺は日本ではじめて鬼子母神が現れたとされる。智証大師5歳のとき、天女（鬼子母神）が現れ、「仏道に入るなら守護する」と伝えたという。